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ネガティブな考えとの付き合い方

私たちは努力したのに叱責をされたり、人間関係で辛い思いを味わったりすると、ついネガティブな気分になってしまいがちです。その気分の原因を突き止めたり、自らを振り返ったりするなどして、自己の成長に繋げられればいいのですが、ネガティブな考えや落ち込んだ気持ちが持続すると、心身にダメージが及び、うつ状態やうつ病などの発症につながってしまうこともあります。

 人は、出来事を認知(解釈したり、理解したり)して、感情や気分、身体の反応や行動・振る舞いに影響を受けます。コップに半分残った水を見て「まだこんなに残っている」と喜ぶ人もいれば、「もうこれだけだ」と悲しむ人もいます。後者のように落ち込み、ネガティブな考えを続けると、夜も眠れなくなったりして、負のサイクルが始まってしまいます。そこから抜け出せないでいると、どんどん気分の落ち込みが続き、うつ状態になり、それが悪化することにつながると言われています。

 このような気持ちの落ち込みを予防するには、まず、起こった出来事に対して自分の中に浮かんだ考え(自動思考といいます。)が、”考えたそのままが事実だとは限らない”ことを理解する必要があると言います。明らかな事実と、自分の想像の範疇を超えない単なる「考え」とを分けていく必要があります。そして、自分自身を一歩後ろから見た目で、”それって事実?事実とは限らないのでは?”などと、自分の考えと距離を置くようにすれば、より建設的で、自身にとって適応しやすい「他の考え」を思いつくことに取り組めるようになるとの事です。こうすることで、ネガティブな気持ちや、またうつ状態などの強い落ち込みを防ぐのに助かるそうです。

~ライフサポート・クリニックは、うつ・不眠・不安などの治療と共に、復職支援・発達障害・依存症の治療にも力をいれております~

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