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浮かばれた女性
前回からの続きです。
このブログでは「都市伝説研究会」で11月の大賞を取ったエピソードをご紹介します。
「浮かばれた女性」
これは私が実際に体験した話です。
私の父は長崎生まれで、親族は皆原爆で亡くなりました。遺骨は残らず、自宅があったであろう近辺の砂しか残っていませんでした。東京のお寺でお墓を作り、その砂を祀ってもらっていました。
ある年のことでした。元旦の日に私の父親が交通事故に遭い、2月に次男が交通事故に遭い、3月に3男が交通事故に遭い、4月に私が交通事故に遭いました。それを知り合いの会社の社長に相談したら、ちょっとお伺いをしに行こうということになりました。私たちが相談に行ったのは都内某所の神社でした。祈祷師の先生にうかがったら、1分1秒もずれないで、毎日お祈りの言葉を唱えなさいと言われました。
当時の私の職場は12時出勤、残業などがあり0時までの勤務でした。そこで私はお昼の12時と深夜0時の一日2回、職場の神棚をお借りしてお祈りをすることにしました。お祈りを始めてから4日目に近くで停電が起き、そのせいでお祈りの時間が少しだけずれてしまいました。
私は1週間後に祈祷師のところへ行き、お祈りのことを報告しました。祈祷師の先生から言われたことは、「あなたはうそをついてますね。時間のずれがあったでしょう。誰も浮かばれていませんよ」ということでした。実は木曜日に停電があり、お祈りの時間がずれたことを説明しました。もう一度最初からやるように言われました。
次の一週間、今度はきっちりとやりました。絶対にずれてはいけないと細心の注意を払いました。
すると、1週間後の深夜0時ぴったりにお祈りを唱えていたら、その途中に、右側のろうそくが揺れ始めたのです。その後、ボウっと火が燃え上がり、その火の中に髪を後ろで束ねた女性の顔が見えました。神棚の位置はお店の構造上、風が吹き込むことはなく、火が揺れることはおろか、燃え上がることなどあり得ませんでした。私は火の中の女性を見た時、不思議と怖い思いは全くありませんでした。
一週間後、祈祷師のところに行きました。すると先生は、その話には触れていないのに、「女性が一人浮かばれましたよ」と話されました。
後から聞いた話では、私の祖父母は離婚をしており、祖父はその後再婚をしたそうです。つまり私の父には異母兄弟が何人かいたそうです。
砂を祀ってもらった東京のお寺では、一族全員、同じ位牌に入っていた為、祖母は位牌の中で、義母やその子どもたちにいじめられていたのではないかということです。
私が見た火の中の女性は、おそらく祖母だろうとのことでした。
その後は、あれだけ頻回にあった交通事故は、一切起こらなくなりました。
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