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アダルトチルドレンとは?

こんにちは、Life Support Clinicのスタッフです。5月18日(土)に開催する依存症家族教室では、「アダルトチルドレン」というテーマについて深く掘り下げてお話しします。本記事では、アダルトチルドレンの特徴や原因、6つのタイプについて詳しく解説していきます。当日の教室では、この記事をベースにさらに詳しい知識をお伝えする予定ですので、ぜひご参加ください。

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレン(AC)とは、子どもの頃に親や養育者から受けたトラウマによって、大人になってからも生きづらさを感じながら生活している人のことです。元々は、アルコール依存症の親のもとで育った子どもを指す言葉で、「Adult Children of Alcoholics(ACoA)」という意味でした。しかし、現在ではその意味が広がり、肉体的・精神的虐待、過干渉など、様々な問題を持つ家庭環境で育ち、トラウマを抱えたまま大人になった人も含まれるようになりました。

アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンの定義は一律ではなく、育った家庭環境や親の問題、抱えてきたトラウマによってその性格や行動にはさまざまな違いがあります。しかし、大きな共通点として「自尊心が低い」という特徴があります。

人間が自己肯定感を高め自尊心を育むためには、成長過程で「ありのままの自分を愛してくれる」環境が必要です。しかし、親に何らかの問題があり、虐待を受けたり、親の望む通りにしなければ愛情を受けられない環境で育った子どもは自尊心が持てず、「自分は価値のない人間だ」と思い込んで大人になります。自己肯定感や自尊心が低い人は、「周囲の期待に過剰に応えようとする」「嫌なことでもはっきり断れない」といったストレスを感じる生き方をする傾向があります。

アダルトチルドレンの原因

アダルトチルドレンの原因は多岐にわたり、主に家庭環境や親の問題が大きく影響します。代表的な原因を以下に挙げます。

  1. 虐待やネグレクトを受けて育った 家庭内での虐待やネグレクトは、アダルトチルドレンの代表的な原因の一つです。身体的虐待や心理的虐待、性的虐待、教育ネグレクト、経済ネグレクトなど、子どもにとって非常に過酷な環境で育つと、自己肯定感が低くなり、生きづらさを抱えたまま大人になります。
  2. 機能不全家族のもとで育った 機能不全家族とは、人格を尊重しながらお互いを支え合う家族として機能していない家族のことです。一見普通の家族に見えても、親が子どもに無関心または過干渉、共依存、役割放棄など、子どもが日常的にストレスを感じる環境はすべて機能不全家族と言えます。
  3. 親がアルコール依存症である アルコール依存症の親はお酒を飲むことばかりに意識が集中し、家族への配慮ができなくなるため、機能不全家族の原因となりやすいです。子どもにお酒を買いに行かせたり、アルコールが切れると暴力を振るうといった行動は、子どもの心身に大きな影響を与えます。
  4. 毒親に育てられた 毒親とは子どもに悪影響を与えたり、負担になるような行動をする親のことです。過干渉、完璧主義、子どもの幸せを邪魔するなどの行動が該当します。毒親に育てられた子どもは思考力や判断力を奪われ、社会に出たときに適応しにくくなります。
  5. 子どもの特性に理解がない親の不適切な養育 子どもはそれぞれ違った特性を持っており、成長や発達の速度も様々です。親が子どもの特性を理解できない場合、上手くいかない育児のストレスから子どもを叱り飛ばしたり、場合によっては虐待につながり、子どもの精神や身体の成長に悪影響を与えます。

アダルトチルドレンには6つのタイプがある

アダルトチルドレンには大きく分けて、ヒーロー、スケープゴート、ロスト・ワン、ケアテイカー、ピエロ、イネイブラーの6タイプがあります。それぞれの特徴は次のとおりです。

  1. 親の期待に応えようと無理をするヒーロー ヒーロータイプは、勉強や運動、習い事などで親から良い評価を得ることを最優先します。外から見ると頑張り屋で真面目な子に見えますが、努力の理由は親に叱られたくない、期待に応えたいという防衛的な気持ちからです。
  2. 家族の不満や鬱憤を引き受けるスケープゴート スケープゴートタイプは問題行動を起こすことで家族の「悪者」の役を引き受けます。家族の怒りや不満を一人で受け止めることで、家族の破綻を防ごうとします。
  3. 家族との関係から離れて目立たず生きるロスト・ワン ロスト・ワンタイプは、家族からの傷つきを避けるために自分の存在を消して生きるタイプです。家族から忘れ去られた存在として静かに生活します。
  4. 家族の世話をするケアテイカー ケアテイカータイプは家族の世話を献身的に行うことで自分の存在価値を見出します。過剰な世話によって家族の機能を維持しようとしますが、過干渉になりがちです。
  5. 家族の顔色を伺いながら道化を演じるピエロ ピエロタイプは冗談を言ったりおどけたりして家族の険悪なムードを和らげます。しかし、道化を演じ続けることで大きなストレスがかかります。
  6. 過剰な献身で相手の問題行動を助長するイネイブラー イネイブラータイプは自己犠牲によって過剰な献身を注ぐことで相手の嗜癖や問題行動を助長します。世話をすることで自分の問題から目を背ける傾向があります。

アダルトチルドレン克服を目指す認知行動療法のアプローチ

アダルトチルドレンの克服を目指し、認知行動療法を実施する医療機関もあります。認知行動療法では、アダルトチルドレン特有の思考を意識させ、物事の受け止め方を変えていくアプローチを行います。自尊心の低さや自虐的な考え方に気付き、別の考え方があることに気付かせることが目的です。

アダルトチルドレン克服の第一歩は自分自身の客観視

アダルトチルドレンは、自尊心が低く、常に人の顔色を伺いながら生きています。自分の育った環境が特殊であることや、その環境で担っていた役割に気付かないまま成長することが多いです。アダルトチルドレンを克服するためには、自分自身を客観的に見つめ、本当の気持ちを解放するアプローチが大切です。

依存症家族教室のお知らせ

5月18日(土)に開催する依存症家族教室では、この記事の内容をベースに、アダルトチルドレンについてさらに深掘りした知識をお伝えします。家族や友人にアダルトチルドレンの可能性がある方、自身がアダルトチルドレンかもしれないと感じる方は、ぜひご参加ください。

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