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ネガティブ思考の良い面

ネガティブな思考は出来るだけ取り除くように、ネガティブなイメージをポジティブに変えて…など、ネガティブというのものはこれまで特に避けるべきもの、解消しないといけないものと言われることが多かった気がします。周りでもそのような意見をよく耳にしませんか?

しかし、ネガティブ思考は良い面もたくさん持っています。では、どんなものがネガティブ思考の良い面なのでしょうか、見ていきましょう。

①ネガティブ思考は練りに練られた優れたアイデアを創造しやすい

クリエイターという仕事を行う人で成功している人は、クリエイトするときにネガティブな思考法ができる人だそうです。なぜネガティブ思考が良いかというと、思いついたアイデアについて、”これでは誰もすごいと思ってくれない”、”人前に出すのが恥ずかしい”などと考え、そのアイデアがより良くなるように徹底的に考えて作り込む動力になるからです。

②ネガティブ思考は経営や製品・サービスの質を高める

また、経営者にもネガティブ思考をする人が目立ちます。厳しい経営環境のときにはネガティブ思考で慎重に投資判断を行い、また優れた製品を開発するために、”本当にこれで顧客が満足し、競争相手に勝てるのか”を徹底的にネガティブに見直すことで、モノが簡単には売れない時代に売れる製品を開発できるようになるのです。

●ネガティブ思考の悪い面

ネガティブ思考にはさきほどのような良い面もありますが、悪い面もあります。時に仕事は「完璧より早い」が優先されるときがあります。ネガティブ思考ではどうしてもスピードが遅れてしまいます。一番悪いのは、考えすぎて何もしないことです。ネガティブが行き過ぎると、現状維持になってしまいます。

良いネガティブ思考とは、現状維持ではなく現状否定です。現状否定は、今より良いものを産み出す必要があります。 ネガティブでも、ある時点でポジティブな判断が必要です。 つまりネガティブはポジティブと表裏一体で、”ネガティブな思考でポジティブに行動する”ことであり、同時に”ポジティブな思考でネガティブに行動する”ことでもあります。経営の世界では、「スピーディにやる」とポジティブに決断し、実行に関してはネガティブに検討に検討を重ねた万全な計画で臨むとネガティブ思考の良い面の恩恵に授かることができるというわけです。

ネガティブ思考は「悪」という考えがありますが、ある面では、むしろポジティブ思考よりもメリットが大きい考え方と思われます。ネガティブ思考をうまく利用して、今後の生き方が変わるきっかけになればいいなと思います。

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