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「悔しい」について②

前回、悔しさの全体像をざっくりと紹介してきましたが、悔しさを上手にコントロールするためには、「悔しい」という感情をより深く知ることが大切になります。

「悔しい」とは、失敗や恥ずかしいことを経験したあとに、それを忘れることができないときの感情です。また、「悔やまれる」という言葉があるように、後悔のニュアンスで使われることもあります。

本来は自分の過去の行動について後悔することを指す言葉ですが、過去のことだけではなく、他人と比べたときの「このままでは自分はあの人に負けたままだ」という感情も、悔しいに入ります。「過去に努力していなかったことで、現状が理想とかけ離れている」と感じているからこそ、「悔しい」という感情を抱くのです。

「悔しい」という言葉には様々な同義語があります。悔しいを言い換えるなら、「口惜しい」「無念」などの言葉が代わりの言葉になるでしょう。悔しいという気持ちが、「心残りである」ということを示す言葉であることがおわかりいただけると思います。

つまり「これまでの自分を振り返って後悔している」という意味と取ることができますね。

・反省と後悔の違い

後悔と同じような言葉には「反省」という言葉があります。この反省という言葉は、後悔の感情を自分でコントロールするためのキーワードになります。

後悔と反省には、下記のように違いがあります。

後悔→過去のことを振り返り悔やむこと

反省→過去の自分の行動を振り返り、その可否を考えること

後悔自体は、終りがありません。過去のことをずっと振り返り続け、まっているのはさらなる後悔のみです。しかし、反省は後悔と同じように過去を振り返りますが、同時に過去の自分の行動を分析しています。

未来に向けて過去をどのように活かすかを考えることは、後悔の感情をコントロールするうえでとても重要なことになります。

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