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学習性無力感とは①
スランプに陥ってしまい、何をやっても上手く行かない。そんな状況では「どうせ行動してもムダになるだけだ」と考えてしまうかもしれません。こんなネガティブな思考を持っている場合は「学習性無力感」に陥っている可能性があります。
学習性無力感とは?
長い期間にわたって回避できないストレスを経験することで、その不快な状況から逃れようとする努力すら行わなくなってしまう現象です。 不快だとわかっている状況でも「自分は無力なんだ」と学習してしまい、抵抗や回避しなくなってしまう。この傾向をポジティブ心理学者の父であるマーティン・セリグマンが発見し、そう名付けました。
セリグマン教授が犬を使った有名な実験があります。
Aグループの犬は部屋内のパネルを押せば電気ショックが回避できる状況を経験させ、Bグループの犬は回避できない状況で電気ショックを受けさせました。その後、電気ショックを回避できるエリアがある部屋に移動させましたが、Aグループの犬は電気ショックを回避する行動をしましたが、Bグループの犬は電気ショックが流れても部屋に横たわり苦しみに耐える行動に出たのです。同じような実験を不快音を使ってセリグマン教授は人間を対象にも行なっています。ここでも犬の実験と同じような傾向が見られました。
自分の行動では不快な状況を回避できないことを経験したグループは不快な状況が回避可能な別の環境に移されても、行動をせず諦めてしまうケースが多く見受けられました。
次は、このような学習性無力感を乗り越える方法をご紹介します。
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