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欲求について②

欲求にはいくつかの段階があると言われています。それが、マズローの欲求5段階説です。

心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです（下の図参照）。

一番下の段階から説明すると、

・生理的欲求は、食べたい、飲みたい、眠りたいなどの生命維持に関わる欲求。

・安全欲求は、安全な環境にいたい、良い健康状態を維持したいなどの欲求。

・社会的欲求は、家族や集団を作ったり、所属したりしたいと思う欲求。

・承認欲求は、集団から存在価値を認められたい、尊重されたいと思う欲求。

・自己実現欲求は、自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮したいと思う欲求。

人間は1つ下の段階の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする心理が働きます。例：希望の会社に就職できた→上司に褒められたい（社会的欲求が満たされたため、次の段階の承認欲求が強くなっている）

順調に、順調に段階を進んでいるように見える人（例：芸術や学問や仕事に励んでいる人など）でも、家族に認めてもらうため、仲間外れにならないため、リストラされないため、そんな思いで行動しているのだとしたら、実際は安全欲求などの下層の段階が満たされていないことになります。

今一度自分を振り返り、どの段階に今自分はいるか、心ではどの欲求を抱えているかを考えてみると、自分を深く知ることができ、自己の欲求に素直になる必要を考える機会につながるかと思います。

～ライフサポート・クリニックは、うつ・不眠・不安などの治療と共に、復職支援・発達障害・依存症の治療にも力をいれております～