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冷静な人とは②

仕事が後に詰まっていたり周りから急かされていたりする場面では、人はよく冷静さを欠いて行動に乱れが生じてしまいがちですよね。このような負担のかかる場面でミスが多くなってしまうことが多い方に、冷静沈着になる方法を六つご紹介していきたく思います。

①深呼吸をする。

慌てたり混乱したりした時におすすめなのが「16秒呼吸法」です。次のような手順です。

1)鼻から息を5秒吸う。(綺麗でリラックスできる空気が入ってくるイメージで、腹で息を吸う意識を持ちましょう。)
2)息を3秒止める。(リラックスした空気で体が満たされたイメージをします。)
3)8秒かけて口から息をはく。(乱れた心が外に出ていくイメージをします。)
いかがでしょうか。混乱した時、感情的になっている時に効果的と言われています。

②マインドフルネスをする。

(マインドフルネスの詳細は以前のブログを見てみてくださいね。)マインドフルネスには多くの方法がある中で、今回は「〇〇になっている自分がいるな」とイメージする方法があります。以下のように自分を観察していきます。

・時間に追われて焦っている自分がいるな…
・上司に急かされて混乱している自分がいるな…
・腹が立っている自分がいるな… など

感情が高ぶりすぎている時は「〇〇になっている自分がいるな」とつぶやいて、冷静さを取り戻してみてください。

③ゆとりのある計画を立てる。

心理学の研究で、時間がない時ほど私たちは顕著に混乱しやすいことがわかっています。例えば「3分で仕上げないと怒られる!」や「納期は今日だ!徹夜で仕上げないと!」などのような状況では誰しも冷静さを失いミスをしやすくなります。 そこで、冷静沈着になるためにはゆとりのある計画を立てることが重要です。具体的には以下のような意識を持つと良いでしょう。

・納期の設定を緩くする。
・15分前行動を心がける。
・時には誰かに任せる。 など

仕事をする上ではゆとりを持つように心がけてみてください。そのゆとりが焦りや混乱を和らげる効果を生み出すとのことです。

④全部やろうとしない。

仕事に片っ端から手をつけてしまい、自分の処理能力を超えてしまっていることはありませんか?私たちの脳は一つしかなく、できることは結局目の前の一つひとつの作業でしかありません。そのため、混乱した時ほど優先順位をつけて、作業を一つひとつ丁寧に進めていく意識が大事です。また思い切って、全部のうちのいくつかをやらない、と決めてしまうのも一つの手です。

⑤多少はサボる意識を持つ。

冷静になれない方はいつも気を張っていて精神的に疲れやすい状態になっていると思われます。ここで大事なことは、いつも多少はサボる意識を持つように心がけることです。

生物学者の長谷川英祐先生は著書「働かないアリに意義がある」の中で、アリの働き度合いと実際のパフォーマンスの関係について実験結果を紹介しています。実験内容は、適度にサボるアリがいるグループと、アリが全員働くグループのどちらの方がパフォーマンスが良いかを調査するというものです。その結果、適度にサボるアリがいるグループの方が成績が良かったと言います。全員働く方のグループはトラブルが起きた時に疲れて対応できず、一方で、適度にサボる方のグループはトラブル時にサボっていたアリが働くという対応ができ、長期的にパフォーマンスを損うことがありませんでした。

このように余裕を持つことは結果的にパフォーマンスを向上させる効果が期待できると思われます。

⑥失敗イメージを和らげる。

私たちは「失敗してはいけない!」や「ミスは許されない!」などと考えるほど冷静さを失っていきます。このように失敗することを避けようとすると混乱しやすくなってしまいます。そこで大事なことは、失敗のネガティブな側面のみをイメージするのではなく、行動したことの評価や結果のポジティブな面をうまくイメージすることです。例えば以下のようにイメージしてみましょう。

・緊張してはだめだ。先輩の様に落ち着かないと!→自分らしくリラックスして説明しよう。
・全部伝わらないと意味がない!→大事なことさえ伝われば合格だ。
・ミスをしたら誰も認めてくれない!→多少恥をかいたぐらいが人間らしくて慕われる。 など

このように失敗へのハードルを下げて、ポジティブなイメージを大事にしてみましょう。

~ライフサポート・クリニックは、うつ・不眠・不安などの治療と共に、復職支援・発達障害・依存症の治療にも力をいれております~

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