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やる気について②
前回から引き続き、やる気についてお伝えしていきたいと思います。
やる気のことを「モチベーション」と表現することが多いですが、これには「自己効力感」というものが深く関わっているといわれています。
「自己効力感」とは、ある事態に対処するために必要な行動を、うまくやり遂げることができるかどうかについての本人の判断、と意味しています。簡単に言えば「自分にもできそうだ」と思えるかどうかという感覚、ということ。
確かに、やり方がわからない仕事や不得意な業務は、中々やる気が起きないものですよね。
この「自己効力感」は以下の4つの要素から影響を受けて、強まったり弱まったりと変動します。
①直接体験
その名の通り、実際に成功体験を積むことです。一度うまくいったことなら自信が付き、できそうな気がしますよね。
②間接体験
誰かが成功したのを見て学ぶことです。気をつけたいのは、誰かが目の前で失敗するのを見ていたら自己効力感は下がってしまう可能性があります。
③情動的喚起
自分で「今日の自分はいけるかも」と自分を奮い立たせられるかどうか、ということです。「大舞台のはずなのに今日はなぜか緊張していない」、「最近いいことが続いているから今日も大丈夫かもしれない」などと理由は様々ですが、不思議とできる気がするときは自己効力感がかなり高まっているときだと思われます。
④言語的説得
人から「落ち着いてやればきっとできるよ」などと励ましの声を掛けられることです。スポーツでも応援されるとやる気が上がるものですよね。
例えば職場で、同僚や先輩などの成功体験を見るなどの「間接体験」をしたり、上司などから励まされるなど「言語的説得」を受けたりすると、自然とやる気が沸き起こるかもしれません。
もしも現在職場で人の上に立つ業務をしているのであれば、部下に手本を見せたり、励ましの言葉を掛けたりすると、仕事のスキル向上だけでなく、モチベーションも上手に引き出せて、よいチームが形成されるのではないかと思います。
~ライフサポート・クリニックは、うつ・不眠・不安などの治療と共に、復職支援・発達障害・依存症の治療にも力をいれております~