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過去の失敗を悔やまないように②

前回からの続きです。自分を苦しめる考えをし続けてしまう反芻の悪循環から逃れる方法の続きです。

④脳にこびりつかないよう訓練する。

自分が反芻していると気づいたらすぐに、数分間気を逸らすために、短時間で没頭できて、特に難しくない活動をしてみましょう。集中力を必要とする活動であればいいかと思います。ジョギングやウォーキングといった運動も心を静める活動になりえます。また瞑想やヨガでは(以前にお話ししたマインドフルネスも)、心が過去や未来のことに考えが囚われてしまうのを抑え、今ここに起きていること(呼吸や身体感覚、周りの環境など)に意識を戻す訓練となり、脳に粘着しそうな考えから自分を守り、深入りしないようにするのに特に効果があるようです。

⑤思考の誤りをチェックする。

反芻している間は、認知の誤り(物事の捉え方が歪んでいる状態。特に物事を歪んで捉えてしまうことで自分を苦しめてしまう考え方のことを言います。)に自分で気付きにくいことがあるそうです。その解決策として、冷静な時に時間をかけて、自分の考え方の癖を把握しておくことが大事とのこと。そうすれば感情が高ぶったときでもそれに気づくことができます。

以上のように、反芻は時に人を苦しめるものです。それから抜け出すには、自分で反芻していることに気づき、抵抗するための手段をいつでも使えるようにしておくことが重要です。皆さんも、今回の5項目を意識してみてくださいね。

~ライフサポート・クリニックは、うつ・不眠・不安などの治療と共に、復職支援・発達障害・依存症の治療にも力をいれております~

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