スタッフブログ

会話の練習について

会話が苦手な人にとって、誰かと雑談をすることはとても大変なことだと思います。特に、誰かと二人きりで気まずい雰囲気になってしまった時とかは、沈黙してしまったらだめだ、などと自分を責めたり焦ったりしてしまいがち。しかし、仕事でもプライベートでも、会話することは避けては通れないものですよね。

コミュニケーションスキルの専門家として世界的に知られる『The Fine Art of Small Talk』 の著者、デブラ・ファイン は ｢雑談は、あらゆる人間関係において、前菜のようなもの｣と語っているようです。

以下にファイン氏からの4つの会話のコツを掲載したいと思います。

1. 状況に応じた話題を準備する。

例えばイベントやパーティーなら、例えば｢このイベントに参加したきっかけは何ですか？｣や｢イベントをどのようにして知ったのですか？｣などの質問で話を準備しておくことをファイン氏は勧めているようです。

2. 相手の話をよく聞く。

ファイン氏は「他の誰かが話をしているときは、注意深く話を聞くように」と語っているようです。そうすれば、話をしている人を尊重する気持ちが伝わるだけでなく、会話を続けていくためのきっかけや話題をつなぐための手がかりが得られやすくなります。また、ボディランゲージや相づちなどをして、あなたが話を聞いていることを積極的にアピールすることも重要とのこと。

3. 質問する。ただし、尋問しないようにする。

相手に関する質問をすることは雑談を始める素晴らしい方法ですが、プライベートすぎる質問や質問攻めになるような聞き方にならないよう、適切な質問をすることが大切ともファイン氏は語っています。例えば、 プライベートな内容になるため｢結婚していますか？」や「子どもはいますか？」といった質問はせず、またこのような質問は｢はい｣か｢いいえ｣で終わってしまうので聞かない、とも言っています。

ファイン氏は代わりに、｢前回会ったときから、何か新しいことはあった？｣といったような質問を勧めているようです。｢相手にとっては、知らせたいと思うことだけを答えることができる、とても具体的な質問｣とファイン氏は語っています。これにより相手を困らせることはなくなるそうです。

4．あとは目標を設定して、練習しよう。

例えば自分自身に、今週は新しい2人の人と話すことを目標にしようなどと小さな目標を決めて取り組んでみるのはいかがでしょうか。小さい目標を決めることで抵抗感を小さくすることができるとファイン氏は語っています。

以上のように、会話が苦手な方にとって上記の項目を実行することは少し難しく感じられるかもしれません。しかし、4項目のように、小さな目標を一つずつ設定し、それらをクリア出来たら自分を褒めることで動機づけに繋がるかと思われます。上記の取り組みで、会話の苦手さが少しでも軽減されると幸いです。

～ライフサポート・クリニックは、うつ・不眠・不安などの治療と共に、復職支援・発達障害・依存症の治療にも力をいれております～