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ポジティブ心理学とは②

前回お話ししたポジティブ心理学の続きです。

ポジティブという言葉が入っているからと言って、ネガティブな感情を否定しているわけではないようです。ネガティブな感情はむしろ私たちが生きていくために不可欠なものであり、いかにそれを正しく認識してコントロールするかが大切だとしているそうです。 

元来ネガティブな感情とは、「何かがうまくいってない、すぐ対応する必要がある」という警告のようです。例えばヘビを見て「恐い」という感情を反射的に抱くのは、毒ヘビから身を守ろうという、古代から受け継がれた自己防衛本能です。そこで無理に感情を抑え込んだり、一方で騒ぎまくったりせず、冷静に避ける行動を取ればいいとのこと。

社会生活や人間関係などで自分の身を守らねばならない場面が多々あり、ネガティブな感情はそのたびに生まれます。

例えば、重要な会議でのプレゼンを前に、不安な気持ちが強まり食事ものどを通らないのは、失敗してクビになったらどうしよう、といった過度な思い過ぎによるものと思われます。”クビになることはない”と冷静に自分に言い聞かせるとともに、失敗しないようリハーサルをする、あらかじめ上司にフォローを依頼する、といった対策を打つことで不安な感情は解消されると思われます。

ネガティブな感情に流されず、その感情を冷静に分析し、何を警告してくれているのかを読み取って対応するだけで、それはネガティブではなくなります。

 ネガティブな感情のコントロールは、逆境を乗り切り、素早く立ち直る能力であるレジリエンス(前回のブログで説明しましたね)とも関連しています。

次回はレジリエンスを鍛える方法についてお話してみたいと思います。

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