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人を褒めてはいけない?~勇気づけることの大切さ~

人を褒めることは基本的にはいいことと言われており、「褒めて育てる」という表現はよく好まれて使われていますよね。誰でも褒められれば嬉しいので、褒められるとまた褒められるために努力するようになると考えられているから、人の自律性を助長できると思われているのではないでしょうか。

しかし、アドラーの心理学では褒めることを徹底的に否定しているのだそうです。なぜなのでしょうか?(ちなみにアドラーとはフロイトやユングと並ぶ偉大な心理学者と言われています。)

アドラーは「褒めることは相手の自律心を阻害し、褒められることに依存する人間をつくり出してしまうことになる」と言っています。つまり、「もう一度褒められたい」と願うことで褒められることに依存してしまう状態となり、褒められることばかりやろうとするため、本人の自律性を失わせてしまうことになりかねないというのです。

そこでアドラーは、人を育てるには褒めるのではなく「横から勇気づける」ことが有効だと言っています。人は 「横から感謝された」 ときに最も勇気が湧くと言います。これを繰り返されることによって、人間は自律的に成長していけるのだと言われています。

褒めることは一見いいことのように感じられますが、褒められているとやがて褒められたいと思うあまり相手の望んだ行動ばかり取るようになると言われれば、それは人間の成長とは言えないような気がします。しかし、横から勇気づけられることを経験すれば、自身の自発的な行動を肯定されているように感じられ、自己肯定感が育まれ、自己成長に繋がりやすいように感じます。今後人と関わる場面において、頭の片隅に置いておきたいですよね。

~ライフサポート・クリニックは、うつ・不眠・不安などの治療と共に、復職支援・発達障害・依存症の治療にも力をいれております~

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