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セルフモニタリング

セルフモニタリングという言葉をご存じでしょうか?モニタリングという番組で、言葉の意味は知っている、という方は多いのではないでしょうか。

セルフモニタリングというのはまさにセルフ(自分自身を)モニタリング(観察する)という意味で、何かに失敗したり怒られたりなどした際に、自己改善を図るために自分自身を客観的に観察する手法のことを言います。

このセルフモニタリングという自分を観察することができる人は、困った時や行き詰まった時にも他者の協力を上手に借りることが出来るようです。

逆に、このセルフモニタリングを一切しない人は、他人の反応にも無頓着な傾向が強く、独りよがりな行動に偏ってしまうことがあるそうです。

以下に、自分自身を具体的に知ることができるLEAD法というものを紹介したいと思います。

アメリカの組織的コミュニケーションの専門家であるポール・G・ストルツが問題解決のために生み出したとされており、①Listen(聞く)、②Explore(掘り下げる)、③Analyze(分析する)、④Do(行動する)の頭文字を繋げたものです。

上記の通り①~④の順番で自己理解に取り組むことで、 失敗を回避したり、失敗で起こった損害を最小限に抑えることができると言われています。

① 自分の内面の声を”Listen”(聞く)こと

まず、自分の内面の声を意識して、何が原因で困っているのか、悩んでいるのか、何が嬉しかったり、不安だったりするのかなどをメモに書き出してみましょう。メモにして書き出すことで意外な気づきが生まれる時があります。

② 自分の内面の声を冷静に”Explore”(掘り下げる)こと

次は、①から得た内面の声を掘り下げてみましょう。例えば、自分の中に「不安だ」という声が聞こえたなら、②ではその「不安」の理由をメモに書き出してみるといった具合です。

③ 自分の内面の声を聴き掘り下げて得たものを”Analyze”(分析する)こと

②の掘り下げで、少しは具体的な原因が見えてきたかと思います。その見えたものや感じたものをよく分析し、問題と感じているものに対する解決策を考えてみましょう。

④ 自分の内面の声を分析して得た解決策に従い”Do”(行動する)こと

自分の内面の声から拾った問題を深堀りし、その解決策も練ったあとは、そのプランを行動に移すだけです。とにかく行動してみましょう。そこから新たな内面の声が生まれて、自己理解を促進させる材料がまた見つかるはずです。

セルフモニタリングは、はじめは面倒に感じるものと思いますが、自分の内面を分析することで自己の成長を感じられるのであれば、それは良いことです。皆さんも、自己理解を通じて自己成長が促されることに繋がればうれしく思います。

~ライフサポート・クリニックは、うつ・不眠・不安などの治療と共に、復職支援・発達障害・依存症の治療にも力をいれております~

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