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新入職の心理士・和田さんがプログラムをしてくれました【リカバリーフロア】

本日4月10日(木)、ライフサポートクリニックでは、新たに着任された心理士・和田さんによる初回プログラムが行われました。

和田さんは、今後毎週木曜日にリカバリーフロアおよびリワークフロアでプログラムを担当される予定で、心理士としての知識と経験を活かしながら、さまざまなテーマで私たちに「こころの健康」についての気づきやヒントを届けてくださいます。

記念すべき第1回目のテーマは、「WRAP(ラップ)」に関するプログラムでした。


WRAPとは?

WRAPとは「Wellness Recovery Action Plan(元気回復行動プラン)」の略称です。
自分自身が「どのようにすれば元気でいられるか」「調子が崩れた時に、どう対応すればよいか」を、自分で言語化して整理しておく自己管理ツールのひとつです。

もともとはアメリカで精神的困難を抱える当事者たちが、自分の回復に役立った経験をもとに開発したプログラムです。「病気を治す」ことよりも、「自分らしく生きる」「元気でいる時間を長くする」ことに焦点をあてている点が大きな特徴です。

WRAPでは、以下のような項目を自分で考えていきます。

  • 自分が元気でいるために日々行うこと(デイリーメンテナンスプラン)
  • うまくいっていないサインと対処法
  • 危機的状況とその際の対応方法
  • 元気を取り戻すための行動計画

これらをあらかじめ“自分の言葉”で書き出しておくことで、いざというときに慌てずに対応できるという仕組みです。


本日のプログラムの様子

和田さんは、スライドを使いながらとても丁寧に、わかりやすい進行で講義をしてくださいました。初めて耳にする方でも理解できるよう、難しい言葉はできるだけ避け、実際の場面を想定した例を交えながら説明が行われました。

WRAPの基本的な考え方に加えて、「なぜ自分で自分の調子を知ることが大切なのか」「自分のことは自分が一番知っている、という視点が回復にどう影響するのか」といった、参加者の関心を引くテーマも多く取り上げられ、会場からは多くの頷きが見られました。

とくに印象的だったのは、「自分が調子を崩す“サイン”にいち早く気付くことが、再発予防の第一歩です」という言葉。これは依存症やうつ病、発達障害など、様々な心理的な困難を抱える方にとって共通する大切な視点ではないでしょうか。


来週も開催予定です!

今回のWRAPプログラムは、参加された皆さまからも非常に好評で、「初めて聞いたけどおもしろかった」「自分のことをあらためて振り返る機会になった」「また参加したい」といった声が多く寄せられました。

そして嬉しいことに、和田さんのプログラムは来週も木曜日に開催予定です!
次回はさらに深掘りした内容を予定していますが、初めての方でも問題なくご参加いただけますので、気になる方はぜひお気軽にどうぞ。

リカバリーフロア、リワークフロア、どちらからの参加でも大歓迎です。


心理士によるこうした専門的なプログラムは、自分の心と向き合うきっかけになるだけでなく、治療のモチベーションを高める良いチャンスです。「自分の回復力を高めたい」「再発予防に役立つ考え方を知りたい」という方は、ぜひこの機会にご参加ください。

今後も和田さんのプログラムを通して、皆さんの生活が少しでも豊かになることを願っています。

~ライフサポート・クリニックは、性依存症・クレプトマニア・ギャンブル依存症・薬物依存症・アルコール依存症、放火癖(パイロマニア)をはじめとした依存症の専門治療に力を入れているメンタルクリニック(心療内科・精神科)です~
(豊島区・池袋駅C3出口より徒歩0分)

ブログ担当:スタッフH

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