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欲求について①
何かをしたいという願いを「欲求」といいます。たとえば、お腹が空いた、恋人が欲しいなどの気持ちのことです。そして、心の中にそういった欲求が生まれ、その欲求を満たせそうな目標が表れたとき、その目標へ向けて人は「行動」を起こします。たとえば、空腹を満たすためにレストランに入ったり、好きな相手にラブレターを書いたりなど。
目標に向けて行動するのは良いのですが、どんな行動をとるのかが問題です。美味しいものを食べるために働いて稼いだり、心を込めてラブレターを書くのは適応的な行動ですが、人の食べ物を盗んだり、いくら好きだからといってストーカーになったりしたら不適応な行動となります。
目標に向けての行動は、社会から認められるものでなくてはなりません。しかし同時に、親や上司から認められようと思い、自分の気持ちを全部押し殺して優等生を演じ続け、その結果、心や体の病気になってしまったとしたら、これも過剰に適応しすぎた結果の不適応な行動といえるのではないでしょうか。
もちろん社会に認められた方法で、欲求を満たすための行動をとる必要はありますが、同時に自分を無理に押し込めすぎないことも必要です。自分のとりたい行動が社会に認められていないのではないか、などと悩みを抱えている方は、それが相談できる、信頼できる相手を探して心の内を話してみたり、またはカウンセリングを受けてみたりと、心のうちを閉じ込めてしまわずに表現・発散することが、心と体の健康維持のためには重要です。
~ライフサポート・クリニックは、うつ・不眠・不安などの治療と共に、復職支援・発達障害・依存症の治療にも力をいれております~
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