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過去の失敗を悔やまないように①
「あのときこうしていればよかった…」や「あのときあんなこと言わなければよかった…」などと過去の失敗を何度も思い出してしまい、自分を苦しめてしまっていないだろうか?こんな風に終わりなく考え続けてしまうことを「反芻(はんすう)」と呼びます。
反芻することで気分が不快になってしまうだけでなく、問題解決力の低下、不安、抑うつと密接な関係があると言われています。しかし、アリス・ボーイズという海外の作家の記事(How to Stop Obsessing Over Your Mistakes:日本語で”過ちに執着するのを止める方法”)では、反芻の悪循環から逃れる5つの方法があると語っています。2~3回に分けて紹介します。
①最も引き金になりやすいものを突き止める。
自分が反芻している事柄に気づかなければ、反芻は収まってはくれません。早く自分で反芻に気づけるように、これまで何が反芻の引き金になったのかを考えるとよいとのこと。例を挙げれば以下のようなことです。
・自分より賢そう、もしくは野心がありそうな人が近くにいる。
・キャリアをステップアップさせようとしているところである。
・金銭的に大きな決断を下そうとしている。etc…
②心理的な距離を置く。
次は、反芻する事柄に対して心理的な距離を置きましょう。その方法としては、頭の中を行き来する思考や感情に名前を付けるといったやり方があります。心をかき乱すものや頭を忙しなくさせるものに呼び名をつけてそれを冷静に観察することで、少しずつ心が落ち着いていくと思われます。そして反芻の中にばかげた部分、現実ではありえない部分などがあることに気づくかもしれません。
例えば、あることに反芻思考が生まれてきたら、〇〇の中に好きな言葉を当てはめて「やれやれ、またいつもの○○(反芻思考)に火が付いたな」などと言ってみましょう。
③反芻と問題解決を区別する。
反芻をすればするほど効果的な問題解決から遠く離れていってしまうようです。ある研究によると、過度に反芻する傾向のある女性は、胸のしこりに気づいてから病院に行くまでに、そうでない人よりも1ヵ月以上長くかかったとのこと。
反芻するのなら、再度同じことが起きる可能性を減らすために動き出しましょう。反芻から問題改善へとモードチェンジするには、”現状を踏まえると、今ここで何がベストな選択なのだろう?”と自問することです。たとえそれが最高、最短、最も包括的な選択でなくても、まず一歩踏み出すことが大事だとのことです。
続きはまた次回です。
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