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投影法について2
前回は投影法について簡単に説明しました。今回は、投影法にはどのようなものがあるか、また、投影法や以前にお伝えした描画法を行う上で大事なことをお伝えできればと思います。
まずはバウムテスト。画用紙に一本の樹を描くことによって、描いた方のパーソナリティや生活感などが描いた樹の形・大きさなどに投影されると言われています。
次にロールシャッハテストというものがあります。紙の上にいろんな色のインクを落として滲ませたり折り曲げて左右対称にしたような模様を見て、何が見えるかを答えてもらう検査があります。
他には 絵画統覚検査(TAT)という 、人物が描かれた絵を見てその絵にはどんな意味があるのかを答えるテストがあるのですが、それが色んな意味に受け取れるような多義的な描画であるため、答える内容がその人の今の心の状況を映し出すと言われています。
最後に、投影法や描画法で大切なことをお伝えします。
まずは、上記のような検査をする前には、検査を行う人(精神科の先生や心理士の先生など)と検査を受ける人と信頼関係(ラポール)を作ることが大切だと言われています。まだ信頼できない相手に描いた絵を見せるとなると少し辟易してしまいますよね。親しみが持てると思える・信じられそうと思える相手だからこそ、描いた絵を見せられたり、自分のイメージを素直に伝えられたりできますよね。
また、絵を描いた後に、絵についてお話を聞くことがあります。それもとても重要なことで、絵を描いた人が言葉にならない無意識の自己像が投影されていると考えられるからです。そして会話を通して自身の無意識を言語化し、意識に上らせることによって、洞察などを深めるための心理療法の効果も期待できるそうですよ。
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