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スタッフおすすめの本 「普通」ってなんなのかな 自閉症の僕が案内するこの世界の歩き方

『「普通」ってなんなのかな 自閉症の僕が案内するこの世界の歩き方』は、自閉症スペクトラム障害(ASD)を持つ著者、ジョリー・フレミングさんが、自分自身の経験をもとに、ASDについて解説する本です。

本書は、ジョリーさんの生活の中で、ASDについて感じる様々な問題や誤解について、リアルな体験を交えながら丁寧に解説しています。また、ASDに特有の素晴らしい能力や見方も紹介しています。

ジョリーさんは周囲と上手くやれず、普通の小学校に入れませんでしたが、最終的にはイギリスのオックスフォード大学院に進み、修士号を取って、研究者になったという経歴を持ちます。

本書で特に印象的だったのは、ジョリーさんがASDについて自分自身と向き合い、自分を受け入れるためにどのように努力したかという部分です。彼が過ごした環境がASDに適していなかったことや、学校での苦労についても触れており、自分自身と向き合うことが、ASDを持つ人々にとっていかに大切なことかが伝わってきます。

ASDでない「普通」の人たちのためにつくられた世界で、ASDの頭脳をもつ人がどうやって思考し、生きているのかをジョリーさんは見せてくれます。 われわれが「人間らしい」「普通」と思いこんでいる精神とちょっと違う精神や考え方がどんなものかをのぞかせてくれるのです。

ジョリーさんの語り口は非常に親しみやすく、読みやすい文章で、ASDについて知りたい人や、ASDの人々との関わり方を理解したい人にとって、非常に参考になる本だと思います。ASDについて理解することは、より多様な社会を築くために必要なことであり、本書を通じて、私たちはASDの人々が持つ素晴らしい能力や魅力について再認識することができると思います。

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